かつらの修理を依頼するときの注意点を教えてください
2012,09,10
かつらの修理をご依頼される場合には、どこをどのように修理したいのか明確に希望を伝えることができるかというのが一番留意したいところです。
オーダーメイドかつらは手工芸品ですので大量生産品とは違います。
ひとつひとつ手作りで作られているから、それぞれ仕様が違っています。
ですのでたた単に部品を交換するような修理とはちょっとワケが違います。
例えば、増毛して欲しいという要望ひとつでも細かく指示をすることで希望に沿った修理に仕上がる可能性が高まります。
たとえばただ増毛して欲しいと要望をすると追加して増毛する毛の量は工場の判断になります。
全体に10%増毛したいとか・・
修理を依頼するかつらの〇〇の部分に合わせて全体を増毛したい・・
などでしたら工場でもわかりやすく増毛もしやすいと思います。
ただしあまりに細かい工場が対応しずらいようなことはできないこともあります。
例えば、白髪を0,5%植えてください・・などと言われても、そこまでの精度はでないと思います。
人毛の太さとかその日の湿度とか白髪の太さや重量などいろんな要素が絡み合って%は決まるからです。
また・・悪いところは全部修理してください・・・などという修理依頼は、のちにもめるもとになります。
そもそも修理を依頼するかつらというものは、時間の経過とともに全体がなにかしら傷んでいるものです。
本人の傷んでいる場所と工場の傷んでいる場所の認識が違ってくるので当然修理の箇所も思っている場所が修理されるとは限りません。
ですから、〇〇を〇〇してください。などと箇所とその場所をどうしたいのか、かつらの修理会社に依頼することが大切です。